エッセンシャルオイルの分類

精油の紹介精油はどう作られるか精油のさまざまな働き


植物の花、葉、果皮、樹皮から抽出した天然100%の香りの成分のことで精油
(エッセンシャルオイル)と呼ばれています。精油は芳香性、揮発性、脂溶性の各性質を持つ有機化合物の集まりで、植物のパワーが凝縮されたものです。また、精油には様々な 特性があり、豊かな芳香や薬効があることで知られています。

■精油の紹介
香は植物のどの部分にふくまれる?
植物の香りは必ずしもその植物全体から発しているわけではありません。香りの源となる精油は、特殊な分泌腺で作られ小さな袋に蓄えられます。その分泌腺や袋は植物全体に広く含まれているということは少なく、花、葉、果実や種、茎あるいは木の皮というように、植物の種類によってそれぞれ特定の部分に多く集まっているものなのです。したがって、アロマテラピーに使う精油も種類に応じてさまざまな部分から抽出することになります。

精油と植物
植物から採れるということ、それに「精油」という文字のイメージから、オリーブ油やアーモンド 油などの植物油と精油を混同じてしまうことがあ りますが両者はまったく別の物質です。 いわゆる植物油は油脂です。これに対して精油は天然の化学物質が多い場合は数百種も集まってできた有機化合物です。主な性質は「芳 香性」、空気中で蒸発する「揮発性」、それに水 に溶けにくく植物油によく溶ける「脂溶性」で卜 リートメントを行うときには、この脂溶性を利用して植物油で希釈するのです。

製油の正体は何?
精油の正体は有機化合物です。天然の化学物質が数十から数百種類集まってできたものなのです。そしてこれらの有機化合物は、その構造や働きにより、いくつかのグループに分類されています。例えば、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、フェノール、炭化水素などです。どのグループの成分がどの程度含まれているかが、その精油の香りや働きに影響を与えます。

天然、自然だからといっても100%安全とは限らない
精油は植物から抽出した100%天然のものです。
精油は、植物中にある場合に比べると大変濃縮されているため、その特性を十分理解して取り扱うことが大切です。もちろん正しく使用すれば、決して危険なものではありません。

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■精油はどのようにつくられるの?
精油を採り出す部分は植物によって違いますが、抽出の方法自体も植物によって変わります。
熱に弱いかどうか、水に溶けやすい物質があるかどうかなど、各精油に含まれる化学成分の特徴に合わせて行われます。主な抽出法として次の3つがあります。

水蒸気蒸留法

原料の植物を入れたタンクに水蒸気を吹き込んでその成分を気化させ、次に気化した蒸気を集め冷却して液体に戻します。このとき液体の上澄みの油が精油で、下の液体がフローラルウオータです。

圧搾法
圧搾つまり搾り採るという抽出方法で、果皮に精油を含む柑橘系の植物に 使われています。
水蒸気蒸留法のように熱を使用せず低温の まま抽出できるため、自然の香りを保ちやすいと いうのがこの方法の利点です。ただし、一方で不純物の混じる可能性や変質しやすい成分が1 多くなることから、ほかの方法で抽出された精油と比較すると、品質の劣化がやや早くなるというデメリットもあります。

◆溶剤抽出法
エーテルなどの揮発性溶剤に花などを浸し、香りを溶剤に移行したのち溶剤を揮発させます。
気化した溶剤の後に精油成分を含んだ固形物が残ります。これをさらにエチルアルコールで精油成分を
分離して精油を抽出します。この方法で抽出された精油を「アブソリュート」と呼ばれます。代表的な精油としてローズabsや、ジャスミンabsなどがあります。
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■精油の様々な働き
リラックス効果
ストレス、イライラなど心身の緊張を和らげ、穏やかでくつろいだ気持ちにさせます。心配事がある時や、夜、眠れない時などに効果的です。

リフレッシュ効果
やる気が起きない時や集中力が低下してきた時に。身体をスッキリ目覚めさせ、気分をリフレッシュさせるのに効果的です。

免疫力を高める
抗菌作用および感染に対する抵抗を高める働きがあります。花粉症やのどの痛み、風邪の予防などに効果的です

ホルモン分泌調整
ホルモンの分泌のバランスを整えます。月経前症候群や更年期障害などに効果的です。

消化器系の調整作用
消化器系の機能を調整するとともに、身体の調子を正常化する作用があります。消化酵素の分泌を整え
るため、食欲不振や食べすぎに効果的です。

鎮静効果
高ぶった神経を鎮めて、落ち着かせる作用があります。冷静さを取り戻したい時に効果的です


◆その他、デオドラント作用、消毒作用、殺菌作用、殺虫作用など80項目以上。
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